冬と東洋医学

紅葉も終盤に差し掛かり、今年も残すところあとひと月となりました。

 

例年よりも冷え込む日が多く、暖房機器なしでは過ごせなくなってきました。

 

そのような気温が上がらない日が続くと、東洋医学では「寒邪」が体に影響を与えると考えます。

 

「寒邪」とは文字通り、寒さが体に及ぼす邪気の事であり以下の現象が現れます。

手足や腹腰部の冷え・薄い鼻水や尿が多く出る・筋肉や関節がこわばり痛む、などです。

いわゆる「冷え」からくる症状とよく似ています。

 

「寒邪」は皮膚表面から体の深部に侵入しやすく、改善するには体を内側から温める事が大切です。

そのため半身浴や運動、食事に気を付けなければなりません。特に年末年始にかけてお酒を機会が増えますので、冷たい飲食物は程々に控えましょう。

 

体を温める食材として、冬至に欠かせないゆず・かぼちゃ、また、ねぎ・大根・はちみつ・にんにく・シナモン・唐辛子なども効果的です。

 

「寒邪」対策を万全にして、師走を乗り切りましょう。