ご覧頂きありがとうございます。久々のブログ投稿です。
例年より早い梅雨明けでこれから長い夏が待っていますね。冷房で身体が冷えてしまったり気圧の変化により調子を崩したりされる方が多い時期です。当院にご来院される患者様も、ギックリ腰をされてしまう方や、休んでも疲れがなかなか取れないという方が多く見られ、特に頭痛に悩まれる方が多いと感じました。
今回は、頭痛のなかでも「片頭痛」について理解を深めていきたいと思います。
日本で頭痛に悩む人数は約4000万人、その内の約840万人は片頭痛で日常に支障が出るほどの症状があります。
片頭痛は、20代から50代の働き盛り世代に多く、女性の方が男性より約3.6倍も多く片頭痛を発症します。
30代女性の5人に1人は片頭痛である事がわかっています。
片頭痛の症状は様々ですが、片頭痛の特徴として頭痛が始まる前兆に、視野にギザギザの様な模様が現れて視界が見えにくくなる「閃輝暗点」があります。前兆なく頭痛が始まる方もいますが、その後ズキズキと拍動性の頭痛が始まり、悪心・嘔吐・倦怠感、音や光に敏感となる症状が出たりします。稀に頭痛と同側の頭皮や、頭痛と反対側の腕に触るだけでも痛みを感じる症状を出たりします。
症状は4〜72時間続き、頭痛が治った後は普段の生活に戻れます。
片頭痛が起こる原因はまだはっきりとわかっていませんが、頭にある三叉神経と周囲の血管が発症に関わっているのではないか、という説が有力です。
三叉神経が何らかの原因で刺激され、セロトニンやCGRPという物質を放出し、周囲の血管を拡張させ炎症を起こし、この興奮が脳まで伝えられると頭痛・悪心・嘔吐・触覚異常などの症状を引き起こします。
片頭痛を引き起こす要因としては、ストレス・月経周期・絶食・気候の変化などが大きく関わっています。
片頭痛には予防薬や発作時の治療薬・漢方療法などがありますが、薬物療法以外の治療法として、鍼灸治療が有効ということが「頭痛の診療ガイドライン」に認められ掲載されています。
鍼灸治療において、自律神経のバランスを整え、疲労を溜めないように定期的に施術を受けることで片頭痛を予防・または軽減することができます。
片頭痛は、どう上手く付き合っていくかという疾患です。東洋医学には「未病治(未だ病まざるを治す)」という考え方があります。病気になる前の状態を整える事で健康でいるということです。
お越しいただく患者様の中では自覚症状がなくても凝っている部分があったり、ベッドで横になっている体勢でもどこか緊張が入っていたりする方がみえます。
そのようなお身体の状態では疲れが溜まりやすい傾向にあるので、片頭痛も起こしやすいということになります。
私自身も10代の頃より片頭痛がありますが、鍼治療を定期的に受ける事で発症する頻度は格段に減ったと実感しています。鍼灸治療は身体の内面や自律神経などにもアプローチする事が出来ますので、一度も鍼灸治療を受けたことがない方にはオススメです。
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