アミノ酸のおはなし

名古屋では2日連続で雪が積もり、歩道や道路は一部凍結しています。

 

昨晩、ジョギングをした際には東西に走る道は凍結がひどく、とても走れる状態ではありませんでした。

 

当院の近くには、3月11日に行われる「名古屋ウィメンズマラソン」のコースとなっている瑞穂通りがあり、最近は朝晩限らずランニングされる方が日に日に多くなってきています。

滑ってケガをしてしまっては大変なので、くれぐれも気をつけて走りたいですね。

 

今回は「アミノ酸」についてお話しします。

サプリメントや飲料水まで幅広く使われている言葉なので、ほとんどの方はご存知かと思います。具体的にアミノ酸を摂るとどのような効果があるのでしょうか。

 

私たち人間の身体は「60%の水分・20%のタンパク質・15%の脂肪・5%の糖質など」でできています。その内の20%のタンパク質を細かく分解すると「アミノ酸」になります。

このタンパク質は、皮膚や筋肉・骨・内臓・血液やホルモンなど、身体の大部分を構成しています。原料となるアミノ酸なしでは身体は作られないということになります。

 

食べた牛や豚、魚などのタンパク質は一度アミノ酸へと細かく分解され、血液の流れに乗りいろいろな場所へと運ばれていき、必要なタンパク質へと再合成されます。

 

なぜサプリメントや飲料水などでアミノ酸を摂るのか・・・ それは、食べた物からアミノ酸への分解という過程をはぶけるので、摂取してから吸収する時間が早いためです。 

およそ30分で吸収されるため、トレーニング前やトレーニング後のコンディショニングに最適なのです。

 

アミノ酸の種類には20種類あります。

中でも、「バリン・ロイシン・イソロイシン」というアミノ酸は人の身体では作ることができないため、食べ物によって摂取しなくてはいけません。別名『BCAA』と呼ばれています。最近はよく聞く言葉になってきましたね。

 

長時間行われるスポーツでは、エネルギーの不足を補うために筋肉のタンパク質を分解し、BCAAの消費を始めます。すると、パフォーマンスが低下したりケガの原因になったりします。

こまめにBCAAを補給することにより、長時間の運動をサポートし疲労軽減・早期疲労回復が期待できます。

 

また、「グルタミン」というアミノ酸はBCAAと同じく、筋肉のタンパク質の合成を促したり、タンパク質分解を抑制するという効果があります。

私の現役時代には、顧問の先生から厳しい冬季練習の合間によくグルタミンをいただいていました。今考えるとケガをする事なく練習を乗り越えることができたのは、グルタミンのおかげかなと思います。

 

では、食べ物でBCAAを多く含むものは何かというと、始めの画像にあるようにマグロです。他にもカツオ・サンマ・アジ・鮭などの魚類や、牛・豚・鳥などの肉類などに多く含まれています。

マグロカツオに関しては100gあたり4000mg以上のBCAAが含まれるので、ハードな練習を積むアスリートなら積極的に摂りたいですね。

 

アミノ酸はスポーツのみならず、美容や健康など私たちの生活に無くてはならないものです。

普段から心がけて摂取することをお勧めします。