こんにちは。11月に入り、空の雰囲気が冬になってまいりました。
当院の駐車場の金木犀も満開でいい香りを放っています。

本日は、「アイシング」についてお話ししていきます。
捻挫した時、打撲した時、走っていて急にモモ裏が痛くなった時など、様々な場面で「冷やした方がいいよ」とよく言われると思います。
いわゆる突然痛くなった場合、急性外傷の場合の「冷やす」というのは、アイシングを意味しています。

アイシングの方法は、氷嚢に氷を入れて痛みの箇所へ10分アイシング後、1時間ほど休憩してまた10分アイシングというサイクルを続けます。氷嚢が無ければ、スーパーの袋を2-3重にして氷を入れます。
怪我の程度によりますが、3日程は炎症期が続きますので、この期間はアイシングを行います。
よく勘違いされるのが、冷やす事ばかりに専念してしまい、冷やしっぱなしにしましたと言われる方もいますが、逆効果となりかねないので、インターバルを取るという事は覚えておいてもらいたいです。
アイシングをすると、組織の活動を鈍くさせる効果があります。損傷した筋肉は中で内出血や炎症を起こしているので、過剰な腫れを落ち着かせる為に冷やします。インターバルを取ると言う事は、体温を元に戻して血流を通常に戻し、過剰に溜まった炎症物質などを流したり、新鮮な酸素や栄養を取り入れやすくする効果があります。
適切なアイシングというのは、腫れを抑え、新鮮な酸素や栄養を取り込みやすくし、これから行うリハビリをスムーズに行う為の下準備となります。受傷後は1分でも早くアイシングを行える事が望ましいと思います。

ちなみに湿布ですが、よく患者様に、冷湿布がいいですか?温湿布がいいですか?と聞かれる事があります。
冷湿布には冷感を感じるメンソールが、温湿布にはカプサイシンなどの唐辛子エキスが入っています。
どちらも、体表面程度にしか冷やしたり温めたりできないので、お好みで選んでもらうと良いです。湿布の上からギプス固定や、サポーターをする場合は、温感湿布はかぶれやすくなるので、冷感湿布の方がおすすめです。
スポーツを続けていく為にも、怪我をした際の処置がわかっていると対応が早いので復帰もスムーズに迎えられます。
是非アイシングの方法と効果を覚えておきましょう。